カンジダ膣炎、その対処法と予防について
通常膣内には、弱い細菌を善玉菌のパワーで洗い流してしまう自浄作用があるため、比較的軽いカンジダ膣炎の場合、自然に治ってしまう(自然治癒)事もあります。
まずはストレスや疲れなどを軽減し、日常生活で免疫力が高まるよう体調を整えることが大切です。
ただし、明らかにカンジダ膣炎と疑われる症状が出た場合は、直ちに医療機関での診察を受けましょう。
治療には、通常10日間位を必要とします。あせらずじっくりと、治療を行っていきましょう。
注意する点として、かゆみがあってもなるべく掻かないようにしましょう。膣周辺を掻くことで症状がひどくなったり、感染が広がる可能性もあります。
入浴時、石鹸使用による刺激を避けるために、膣周辺はお湯だけで軽く洗い流す程度にすると良いでしょう。
パートナーに感染する可能性があるので、治療中の性交渉は控えましょう。
また妊娠中は、新生児への感染の恐れもあるため、医師の指示に従ってください。
他の治療法として市販薬もありますが、症状が類似の別の病気もあり、誤使用による重症化の恐れもあるので、自己判断は避けたほうが良いでしょう。
予防としては、疲労・ストレスを溜めない、体をなるべく冷やさない等、免疫力をアップさせることが基本ですが、カンジダが好む高温多湿な環境、つまり蒸れをいかに妨げていけるかが大事なポイントです。
具体的には、
①通気性のよい綿の下着の着用
②ガードルなどは避け、ゆったりした洋服の着用
③ナプキンなどのこまめな交換
④入浴・水泳の後は、十分に乾かす
⑤濡れた水着・湿った下着類は、直ちに着替える
といったことを、心掛けていきましょう。
またカンジダは、腸内にも常在する菌なので、腸から感染する可能性もあります。排便や排尿の際は、前から後ろにふき取るようにしましょう。